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カレンダーと同期
【新着一覧】

2019年9月18日
伝習伝習館高校自然科学部 銀ウナギ(下りウナギ)を放流し,ニホンウナギの保全へ第一歩新着

2019年8月25日
伝習館で飼育したニホンウナギ稚魚442尾,柳川掘割に放流!新着

2019年8月23日
吹奏楽部 夏季合宿を行いました新着
伝習館高校自然科学部が放流したウナギが46cmに成長し釣り上げられた新着

2019年8月2日
伝習館高校自然科学部九州地方ユースSDGsフォーラムに参加新着

2019年7月27日
伝習館高校自然科学部京都大学森里海キャラバン芦生研究林ワークショップに参加新着

2019年7月20日
伝習館高校自然科学部と伝習館同窓会みやま支部共同の飯江川視察新着

2019年7月19日
伝習館高校自然科学部が第53回ウナギ供養祭に参列新着

2019年7月8日
うな丼の未来7(東京大学にて)で伝習館高校自然科学部発表新着

2019年6月26日
二丁井樋のシラスウナギを登攀させる簡易魚道の撤去!伝習館高校自然科学部新着

2019年6月2日
飼育中のニホンウナギ水槽の水質検査!伝習館高校自然科学部新着

2019年5月28日
ウナギを捌きウナギを食べて柳川の食文化と命の繋がりを学ぶ-伝習館高校自然科学部新着

2019年5月25日
京都大学フィールド科学教育センターとの高大連携キャラバンキックオフ!伝習館高校自然科学部新着

2019年5月20日
令和元年度,最初のニホンウナギ稚魚の放流!伝習館高校自然科学部新着

2019年5月19日
長さ25cmほどのウナギの稚魚が発見!市民からの情報で!伝習館高校の南門の水路で!新着

2019年5月5日
絶滅危惧ニホンウナギ稚魚,シラスウナギの特別採捕,伝習館高校自然科学部

2019年4月28日
演劇部3年生引退公演

2019年3月28日
自然科学部,平成31年度日本水産学会春季大会高校生発表で2年連続「奨励賞」受賞・東京同窓会との交流・「セシウムと少女」監督の才谷遼監督との会食を行いました

2019年2月23日
九州大学望岡研究室との共同研究「二丁井樋の仮説魚道でシラスウナギが柳川掘割に遡上するのか検証する!」

2019年1月27日
WWFジャパン北部九州高校生ワークショップに自然科学部参加

2019年6月2日

飼育中のニホンウナギ水槽の水質検査!伝習館高校自然科学部新着

令和元年62

伝習館高校自然科学部は20191月から6月までに特別採補したニホンウナギの稚魚,シラスウナギを現在約800尾飼育している。この飼育しているニホンウナギ稚魚の初期死亡率を減少させるために,20184月からウナギ稚魚の生育に適した水槽の環境を探る実験を行っている。

伝習館高校ではシラスウナギを60cm水槽に30尾から70尾ほど入れて,冷凍アカムシを与えて水温25°に保ち飼育している。実験室では水替えが困難であるために,できるだけ水替えを行わない条件で初期死亡率を低下させるのには,どのようにすれば良いのか昨年から試行錯誤を続けている。その結果,初期死亡率は2017年が40%だったが,2018年が18%に減少した。落ち葉投入によって水槽の生臭い臭いもなくなった。また,6月から8月まで白点病などの魚類の感染症に感染することがおおいが,2019年は全く感染症も今のところない。

20184月に白点病などの影響で稚魚が少しずつ死んだ。死亡した個体が出た水槽はニューグリーンFなどの薬を投入し,感染症の治癒に努めると同時に感染症に強くなる水槽の環境を実験した。その結果,運動場の砂,矢部川の砂,落ち葉を入れた,以上3つの条件の水槽で死亡率の低下が確認できた。特に落ち葉と砂を入れた実験水槽で成績が良かったので20185月以降,落ち葉と砂を入れた条件で稚ウナギを飼育した。ところが,水槽に砂を入れると水槽を洗うのが面倒になるとともに砂をかきだしたソナの方にウナギ稚魚が混じり死んでしまうという事故が起こった。そこで,2019年はクスノキの落ち葉だけを50g(260)から100g(520)入れて飼育している。2019年は,今のところウナギの死骸が見つかったのは,3体だけで特別採補した849尾のシラスウナギのほとんどが育っていることが期待できる。

なぜ,落ち葉を入れようとしたのか,それはノリの種付け漁師をされていた平河政行さんの2015315日の聞き書き取材で平河政行さんからノリの種付けで病気に罹りにくいノリの種を作るときに「山の腐葉土を採ってきて濾過した水を入れるように」と,伺ったことがきっかけである。


昭和40年頃ノリ漁師が増えだし,ノリの病気も多くなってきた。当時熊本水産研究所の太田先生(岩手県出身)から山の腐葉土を濾過した水を蛎殻培養に入れるアイデアを聞いたということだった。平河さんは元々先祖代々続く竹ハゼ漁師だったが有明海の海底沈没で干潟がデコボコになり竹ハゼが立てられなくなったことで竹ハゼ漁師を引退され,ノリ漁師になったそうだ。その後,有明海で冷凍網の試験や病気に強いノリの研究を続けられが,2013年にノリの種付け漁師も引退された。

令和元年423日に,420日と21日に特別採捕したシラスウナギのうち,30尾ずつ入れた水槽を実験水槽としてクスノキの落ち葉を投入し試験を開始した。クスノキの落ち葉は船小屋で採ってきた。

実験水槽A:落ち葉(クスノキ)100g,シラスウナギ30

実験水槽B:シラスウナギ30

実験水槽C:落ち葉(クスノキ)100g

以上の条件で,水温は25°,ウナギの入っている水槽のみ冷凍アカムシを朝夕2回約2gずつ与えた。エアーは過剰なほど市販のポンプで送った。

7番水槽は,落ち葉50gとウナギ73尾飼育しているが,落ち葉のおかけでいたってウナギの調子は良いようだ。番水槽も水質測定の水槽とした。

 

また,週に2回ほど,水温,pHECTDSを測定した。524日のデータを以下に示す。


7番水槽(落ち葉50gとウナギ73)8mg/L(8ppm)

 

A水槽(落ち葉100gとウナギ30)7mg/L(7ppm)


B水槽(ウナギ30尾のみ)8mg/L(8ppm)


C水槽(ウナギ30)7mg/L(7ppm)


落ち葉を入れると最初は落ち葉が浮いているが,2日もすると落ち葉が沈む。それと同時に水槽が白く濁ってくる。この濁りは,AC両方に見られ水槽の水に細かい懸濁物が生じたためで,バクテリアなどの浮遊物が増殖したからであると考えている。落ち葉が乾燥していたために,バクテリアが増加できずにいたが,水分のせいでバクテリアが増えたのだろう。その後,3日ほどで濁りが薄くなるが水槽の表面に細かい泡が生じる。水槽に落ち葉を投入して10日ほどで表面の泡も消えるが水槽の水が茶色くなる。これはタンニンの色素が抽出されたものと考えているが,今も茶色い色は変化していない。

4番水槽は,420日の放流前に全個体の計測をしており,69尾シラスウナギを220日から23日に特別採捕して,2(0.5g)放流,1尾水槽から落ちてひからびていた。残り66尾は,現在も同じ水槽で継続飼育している。つまり,水質悪化等の水槽内環境が悪化したことで死亡した個体はいなかった。落ち葉の効果がどのように働いているのか興味が沸く。


429日実験開始から6日目,水槽の表面に泡が目立つ


52日水槽の濁りはまだ消えていない


濁りが消えて表面の泡が生じた水槽(水槽C)201954



福岡県立伝習館高等学校〒832-0045福岡県柳川市本町142
Tel:0944-73-3116 Fax:0944-73-6496
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