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館長挨拶


校長 井上 淳郎
  福岡県立伝習館高等学校のホームページを御覧いただき、誠にありがとうございます。

本校第45代館長の井上淳郎(いのうえ じゅんろう)と申します。本校を代表して、御挨拶申し上げます。

 本校は柳川藩第9代藩主立花鑑賢(たちばな あきかた)公によって文政7年(1824年)に創設された藩学をその起源とし、今年で200年を迎える歴史と伝統を誇る学校です。更にその淵源を辿ると、柳川藩が生んだ儒学者安東省菴(あんどう せいあん)先生の家塾にあり、実に300年を超える歴史を有します。鑑賢公は藩学の教育を行うにあたり、白鹿洞書院掲示を用いたと伝えられ、鑑賢公が板刻したとされる白鹿洞書院掲示は、本校の起源を語る歴史遺産として、本校の玄関に飾られております。

 校名「伝習館」の由来は、『論語』学而篇にある「曾子曰く、『吾、日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、伝えて習わざるか』と。」にあります。校名の由来にあたる「伝不習乎」の部分は、新注によると「伝えて習わざるか」と読み下し、その意味は「先生に教えて頂いたことを、自分のものとして習熟するため、重ねて復習・練習することに怠りはなかったか。」となり学ぶ者の心構えを表し、古注によれば「習わざるを伝えしか」と読み下し、その意味は「よく理解していないことを、弟子や後輩に伝授しなかったか」となり、教える者の心構えを求めたものです。省みる習慣を通して、学びはもとより、人としての在りよう、所謂、「心を磨く」ことの大切さを説くものであります。

  柳川藩の初代藩主である立花宗茂(たちばな むねしげ)公は「忠義の武将、ぶれない生き方」と表現されることが多く、郷土が生んだ歴史作家である葉室麟氏はその作品「無双の花」の中で、「立花の義とは、裏切らぬことでございます」と、宗茂公の正室誾千代(ぎんちよ)の台詞として表現しています。本校が県立に移管した折りに校章「三稜」が定められ、伝習館教育の基本である「三稜精神」、つまり「知・徳・体の調和の取れた人であれ」との精神を表すものとされました。そして、その底流にあるものは、藩校「伝習館」を生んだ「立花の義」であろうと考えます。「人を大切にし、決して裏切らない」ことを心にとめ、「大切に育てます、丁寧に育てます、挑戦する心を育てます」の3つのTをモットーとしています。

 本年度は、「創立200周年、伝統を繋ぐ未来へ」を教育スローガンとし、「学力の向上」「人間力の向上」「教師力の向上」を実現するために、3つの場づくりに努めて参ります。①学ぶ場づくり、②居場所づくり、③環境づくり。生徒と教職員、そして、保護者の皆様方や同窓会、地域が一体となって、これまでの良き伝統や文化を継承しつつ、未来に向けて、更なる人材育成に努め、実践して参ります。

 当ホームページで、楽しく、活き活きと躍動する生徒の姿をご覧になり、本校の魅力に触れていただけることを願い、御挨拶と致します。 


福岡県立伝習館高等学校〒832-0045福岡県柳川市本町142
Tel:0944-73-3116 Fax:0944-73-6496
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