【PTA視察研修】 充実した熊本の大学訪問報告

記事公開日:2024年10月7日

 10月4日(金)、「父母教師会視察研修」が開催され、熊本県にある崇城大学薬学部および熊本大学への視察が行われました。

 この研修は、教育現場における最新の状況を共有し、PTAの皆様が今後の進路選択や、大学の教育方針について理解を深める目的で毎年行われています。

 今年は、PTA役員をはじめとする保護者29名と、本校の教職員2名が参加しました。

 参加者の多くが子どもの進路について真剣に考える中で、今回の大学訪問がその理解を深める重要な機会となりました。

 午前10時、バスは最初の訪問先である崇城大学(薬学部棟)に到着しました。

 視察団はまず、入試広報担当者による大学の概要や特色ある教育プログラムについて説明を受けました。

 崇城大学薬学部には、現在伝習館の卒業生が6名在学しています。

 学生が薬剤師国家試験に合格するための実践的な教育が重視されており、さらに医療分野での研究活動も盛んであることが紹介されました。

 その後、卒業生との懇談の時間として、本校の卒業生である南里さん(令和2年度卒業)が登場しました。

 南里さんは、現在薬学部で学びながら実習や研究活動に励んでおり、自身の大学生活について語りました。

 保護者からは「高校時代はどのような教科科目が得意だったのか?」「自宅からの通学はどの位の時間が掛かるのか?」といった具体的な質問が飛び出し、南里さんは一つひとつ丁寧に回答していました。

 参加者は、大学での現実的な学びの様子に大いに刺激を受け、南里さんの積極的な姿勢に感銘を受けました。

 崇城大学での視察を終えた後、一行は熊本大学に向かいました。

 熊本大学は歴史ある総合大学で、法・文・教育学部から理・工学部など幅広い学問分野を誇ります。

 まずは入試広報担当者から大学全体の紹介があり、特に文理融合の情報融合学環での特色ある取り組みが強調されました。

 ここでも、本校の卒業生である田中くん(令和5年度卒業)が登場し、視察団との懇談会が行われました。

 田中くんは、現在教育学部で学びながら教職課程を履修しており、将来は小学校教師を目指しています。

 保護者たちからは「共通テストに向けての学習の仕方は?」「本格的に受験勉強に入ったのはいつからか?」といった質問が寄せられ、田中くんは自分の体験を交えながら熱心に応答してくれました。

 田中くんの説明を通じて、保護者たちは教師を目指す学生が実際にどのような準備を行っているのか、そして大学での学びがどのように実社会での役割に結びつくかを深く理解することができました。

 昼食は、学生食堂で摂りました。

 この食堂での昼食は、学生たちと同じ空間での食事を体験する貴重な機会となりました。

 普段の学びの場を肌で感じながら、学生たちの活気や日常を垣間見ることができました。

 食堂で提供される食事は種類も豊富で、リーズナブルな価格設定に保護者たちは驚いていました。

 昼食後、一日の研修を終え、視察団は熊本大学を後にしました。

 天候にも恵まれ、訪問先の大学の施設や取り組み、卒業生たちの話を聞くことができたことは、参加者にとって非常に充実感のあるものとなりました。

 「今回の研修は本当に有意義でした。子どもたちが進学を考える大学の、実際の姿を見て、具体的なイメージを持つことができました」と、参加した保護者の一人は語ります。

 特に、自分の子どもが大学生活をどのように過ごすのか、またどのように進路を切り開いていくのかを具体的に感じ取る機会となり、大学選びに対する意識が一層高まったとのことです。

 さらに、卒業生との懇談会も好評で、実際に大学生活を送っている先輩たちから直接話を聞けたことが、参加者にとっては大きな収穫でした。

 「大学生活が子どもの成長にどれだけ影響を与えるかを実感しました。うちの子にも、しっかりと自分の未来を見据えて頑張ってほしいと思います」との声も聞かれました。 

 今回の視察研修は、保護者と教職員が一体となって、教育について考える貴重な機会となり、参加者全員にとって大変有意義な一日となりました。

 視察を通じて得た知見や視点は、今後の進路選びや教育活動に生かされることでしょう。

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