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2018年10月28日

京都大学三田村啓理先生にウナギのバイオロギングの指導を受け,歴史的イベントに参加しました

平成30年10月27日から28日

 京都大学の三田村先生にウナギのバイオロギングの指導を受けました.

 バイオロギングとは,小型のセンサーを野生動物に取り付けて,その生物の行動をモニタリングする手法で,1980年代から世界中で行われています.今回ウナギに取り付けたセンサーは個体情報の発信機です.

 発信機は小指の先ほどの大きさで,ウナギの腹腔内に埋め込みます.発信機の電池の寿命が約2年ですから2年間モニタリングを行う予定です.

 発信機から出される信号は専用の受信機で受信し,受信機が個体情報と時間を記憶します.受信機は柳川掘割の10カ所に設置し,放流したウナギが柳川掘割のどこをいつごろ移動したか記録します.

 バイオロギング実施に当たり,京都大学名誉教授の田中克先生が中心になり,地元のNPO法人SPERA森里海が支援しました.伝習館高校生物班は,受信機から情報をコンピュータに転送させデータを得ることが役割です.


京都大学名誉教授の田中克先生よりウナギバイオロギングの趣旨説明

『江戸時代から水と人の関係が維持されている柳川掘割でウナギがどのような行動をするか調べるために,10尾のウナギに発信器を付けて,掘割の各所に設置した10台の受信機でウナギの行動をモニタリングする.2台の受信機は調査に参加する一般市民が移動しながらウナギの行動をチェックすることができる.研究者だけで行う調査に比べ市民の参加が可能になり,よりたくさんのデータが得られるメリットがあることに加え,市民が参加することでウナギを中心に据えた掘割の環境改善が市民運動として根付くことを期待する.つまり,ニホンウナギが繋ぐ柳川の人々の志の繋がりを加速させる地域創生型の取り組みである.』

 私たち伝習館高校の生物班は主にデータの収集に関わることで,この歴史的取り組みを支えていきたいと考えている.


これが発信機です.小指の先ほどの大きさです.もし,私たちが放流したウナギを釣り上げた方がいらっしゃれば,伝習館高校の木庭にご一報ください.

電話番号:0944-73-3116

メールアドレス:koba@fku.ed.jp

 


これが受信機です.京都大学から2年間お借りしています.この受信機を堀割の各所に10カ所設置しています.



ニホンウナギを放流する前に体長,肛門長,湿重量を測定しています.もし,このウナギを再捕獲できれば掘割での成長率や行動の様子が分かります.測定されているのが京都大学の三田村啓理先生です.



発信機はウナギの腹腔に装着しました.傷口は手術用の糸で2針縫ってふさぎました.


柳川掘割で受信機から発する信号が届く範囲を試験している様子です.掘割では150m発信機の信号を拾うことができることが実証されました.従って,半径150m以内に発信機を付けたウナギがいれば受信機で検出できます.

受信機のデータは,受信機をいったん引き揚げてブルートゥースでパソコンにダウンロードします.ウナギに埋め込まれた受信機の信号が検出された時間と個体番号が分かります.

以上までが,10月27日の作業です.


10月28日.27日に発信機を装着した10尾のウナギを放流します.その前に,10カ所受信機を設置します.昨日に引き続き,NHK九州と有明新報の取材が行われました.

 


これが,定点に設置する受信機10個と,持ち運び用受信機2つです.

 


発信機を付けたウナギを放流しました.

 

 


三田村先生と田中克先生がこれから柳川でウナギの生態が明らかにされることで,市民の結びつきと生命を軸にした地域創生が現実のものになることなど,夢を語られました.

 


この歴史的な実験に参加した中学生と高校生です.もし,柳川でこの実験に対するムーブメントが生れると,この実験は科学技術が地域の価値観に好影響を与えた前例として経済界や思想界,また科学界でも取り上げられることでしょう.

この歴史的イベントに伝習館高校自然科学部生物班が参加できたことに感謝しています.皆さんありがとうございました.

 

 

 

 

 

 

 


福岡県立伝習館高等学校〒832-0045福岡県柳川市本町142
Tel:0944-73-3116 Fax:0944-73-6496
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