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学校長挨拶

第27代館長 北島 啓志

 こんにちは。ようこそ、福岡県立伝習館高等学校のホームページにアクセスいただき、ありがとうございます。

 私は、平成29年4月1日付けで、福岡県教育庁教育企画部教職員課より、本校の校長に着任いたしました 北島 啓志 と申します。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 本校がある柳川市は、福岡県筑後地方の南西部に位置し、市内には沢山の掘割があり、縦横に川があることから「水郷柳川」と呼ばれ、川下り舟から眺める水面には四季折々の草木が映え、どこか懐かしいふる里ののどかさを感じさせる美しい町です。全国各地、また世界各国からも訪れる観光客の方々も多く、うなぎ料理や旧藩主立花家の別邸「御花(おはな)」が全国的にも有名であり、人情味と情緒溢れる町であります。

 

 さて、本校は文政7年(西暦1824年)に、柳河藩第九代藩主 立花 鑑賢(たちばな あきかた)公藩学として、創立されて以来、今年で創立194年を迎える長い歴史と伝統を誇る学校です。さらに、その淵(えん)(げん)を辿れば、柳川が生んだ儒学者、安東省(あんどう せいあん)先生の家塾にあり、300年以上の歴史を有します。

 伝習館の名前の由来は、論語学而篇の中の「曾子(そうし)曰く、吾(われ)、日に吾が身を三省す。人のために謀(はか)りて忠ならざるか。朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝ふるかと」にあります。

 すなわち、教育者たるものが深く慎むべきものとして、自分がまだ十分に身につけていないことを人に伝えていないか、受け売りだけで人を誤らせてはいないか、という学者的良心から出た反省の気持ちを表現したものです。生徒の側からは「伝えられて、習わざるか」と読むことが出来ます。すなわち、先生から教えられて、学んだことをきちんと繰り返して、わが身に習熟するまで復習・練習することに怠りはなかったか、と反省をせまるものです。

 また、伝習館の教育方針については、創立者、立花 鑑賢(たちばな あきかた)公、自ら、示達した掲示があります。これを板(ばん)(こく)に付した扁(へん)(がく)が残されており、現在、本校の玄関に掲げています。内容は南宋の朱子の私立学校である白鹿(はくろく)(どう)書院の掲示を引用し、「父子に親あり、君臣に義あり、夫婦に別あり、長幼に序あり、朋友に信あり」から始まるもので、最後に「館中の師()(てい)()(すべから)くこれを拳(けん)(けん)(ふく)(よう)すべし」とあります。

 この教育方針も深く淵(えん)(げん)をたどれば、安東省庵(せいあん)先生の教育法と軌を一にするものといえます。すなわち、

一、心を治むる事  一、身を修むる事

一、己に克つ事   一、誠を存じる事

一、言語を慎む事  一、過ちを改むる事

を基本とし、文武に励み、礼儀を重んじ、質素を守るべきとしています。この精神は、時代は変わっても、終始一貫しています。

 

 また、伝習館の校章である三稜は、明治27年(西暦1894年)に県立に移管された時の、初代館長、立花 政樹(たちばな まさき)先生が、制定されました。先生は、東京帝国大学英文科第1回の卒業生であり、その2年後輩に、かの文豪、夏目漱石がいます。この校章に象徴される、三稜精神は、知・徳・体の調和のとれた人材の育成にあり、伝習館教育の根幹をなすものです。この三稜精神という伝習館教育の薫陶を受けた卒業生は、四万人を優に超え、詩聖、北原 白秋(きたはら はくしゅう)をはじめとして、幾多の有為な人材を輩出してきました。

 本校は、教育目標を「次代を担う人間として、自ら学び、考える知性と規範意識・奉仕の精神を持つ心豊かな人間を育てるとともに、逞しい社会有為の人間を育成する。」としています。

 

  校訓は、こだわりがなく、明るくほがらかな「明朗」、私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に接する「誠実」、心身が強くたくましい「剛健」、これは、伝習生は斯くあるべきとしたものです。この校訓は、本校の校章が象徴する三稜精神に繋がるものでもあります。これまで長きに渡り、先輩方から脈々と受け継がれ、この精神のもと生徒達は生き生きと学校生活を送っています。全ての生徒と職員が一丸となって、保護者、同窓会、地域の皆様とともに、「チーム伝習」を合い言葉に、創立200周年を目指して、さらなる飛躍を遂げてまいります。

 どうぞ、皆様のご理解と温かいご支援をお願い申し上げまして、ご挨拶といたします。

 

 

福岡県立伝習館高等学校〒832-0045福岡県柳川市本町142
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